【新任教員紹介2】原貴子先生(日本文学・文化)

今年、言語文化学科では4人の新しい先生をお迎えしました。前回の文景楠先生(哲学)に続き、今日は日本文学・文化を担当なさる原貴子先生をご紹介致します。

<Q1> 「お名前」をお教え下さい。

原貴子(はら・たかこ)です。

<Q2> 「ご専門(あるいは担当科目)」をお教え下さい。

日本近代文学を専門にしています。

<Q3> 最近嬉しかったことは何ですか。

上野動物園でコビトカバを見たことです。コビトカバののんびり、おっとりしている様子を見て、和みました。

<Q4> 感銘深く読んだ本と学生に推薦したい本をお教えください。

感銘深く読んだ本は、樋口一葉の小説「にごりえ」でしょうか。初めて読んだとき、鳥肌が立ちました。また、何度読んでも、迫力のある描写に引き込まれます。学生さんに推薦したい本は、小澤征爾の『ボクの音楽武者修行』です。読むと、元気が出ます。

<Q5> 研究者(あるいは教員)を志したのは いつですか。

大学生のときに、文学作品を対象に調べたり考えたりしたことを文章化するということが、苦しいけれども面白いと感じました。こうしたことをやり続けたいとは思っていたのですが、研究者になろうとはっきり志したことは、ないかもしれません。たまたま今、そのようなかたちになっていますが、どのようなかたちであれ、文学作品についての考えを自分の言葉で綴るということは続けたいと思っていました。

<Q6> 学院大(生)のよいところをお教え下さい。

まだ赴任して1ヶ月ぐらいしか経っていないので、学生さんのことをきちんと見ることができているわけではないのですが、生き生きしていて品がいい印象を受けました。

<Q7> 学生時代に印象に残った先生について教えてください。

お一人だけ挙げるとしたら、国文学科にいらっしゃった神父様でしょうか。神父様は、制度にとらわれず、ときどきは自らを省みながらも自由に過ごしてよいことを教えてくださったように思います。

<Q8> 赴任以来、「なんでやねん」と思わずツッコんでしまった出来事はありますか。

大学に直接関わることではありませんが、仙台に住んでみて一番驚いたことは、あまりにも風が強いということです。

<Q9> 五月病に悩む学生へ一言、「こうしてごらん」。

体が、休んでほしいというサインを送ってきているのだと思います。ですので、元気にならなければとか、頑張らなければとか思ったりせずに、とにかく、そのときの自分に無理しなくてもできることだけをしてみるというのはどうでしょうか。

【学生からも一言】 

原先生の私の印象は、和やかな雰囲気あふれる先生です。初対面の時からずっとその印象は変わりません。二年生の冬、ゼミの希望書類をそろそろ出さなくてはいけない頃に、新しく日本文学を担当される先生のもとへ説明を聞きに行きました。もともと前任の日本文学の先生のゼミに入るつもりだった私は、先生が代わると聞いて、日本文学の道に進むつもりはありませんでした。しかし、原先生のお話しを伺い、その気持ちは一転しました。日本文学の先生はもっとかっちりしている、性格のお堅い先生を勝手に想像していたのですが、そんな私の想像とは全く逆で、先生は話しやすい優しい空気をもっています。初めてお会いしてから今までも、たぶんこれからもそのイメージは変わらないと思います。今までも、とはいってもゼミが始まってまだ1ヵ月しか経っていませんが、これから原先生から学ぶことがたくさんあると思うので、よろしくお願いします!

(言語文化学科3年 母里真奈美)