日中友好大学生訪中団に参加

2017年3月23日~29日の間、『日中友好大学生訪中団』の一員として中国(北京、曲阜、済南、上海)に行ってきました。

テレビなどはよく中国人の爆買いやマナーの悪さについて取り上げています。そういうものを見ていたからでしょうか、私自身も中国人に対する印象は良くありませんでした。しかし、東北学院大学に来ている留学生のサポート活動をしていると、彼女らの礼儀正しさや愛情深さを、どうしても感じずにはいられません。

上海100万ドルの景色

やっぱり自分で見て感じたものが真実なのではないでしょうか。もし訪中団に加われたら、本当の中国を知る良い機会になるはずと、私は応募を決めました。

後に知るところによれば、「応募数210名の中から、27都道府県53大学の99名が書類審査を経て団員に選抜された」そうですから、私はかなり運がよかったのかもしれません。

さて、中国では日本で感じられない景色を楽しむことができました。発展した街並み、何もないだだっ広い山地、人の手が加わっていない圧倒的な自然、見るもの見るものがすべて新鮮でした。

山東大学の学生との交流

今回の訪中団のスケジュールの中で、2度中国の学生と交流する機会がありました。彼らは皆私たち日本人学生を熱く歓迎してくれました。中国人のイメージとしてあった冷たさなど、微塵も感じられません。

私はこの訪中団を通して中国に対する見方が変わった、しいて言えば見方を変えることができました。今までメディアの情報を鵜呑みにしていた自分から卒業できたのではないかと思います。「百聞は一見に如かず」、この言葉につきます。

中国ではご馳走と共に熱烈な歓迎を受けました

『日中友好大学生訪中団』は年に3度派遣されていて、今年度はまだあと2陣残っています。中国に行ってみたい、そういう気持ちだけでも十分だと思うので、後輩の皆さん、ぜひ応募してみてください。そして、生の中国を感じてきてください。

( 言語文化学科3年 平栞奈 )

「韓国・朝鮮語コミュニケーションⅢ」の授業

今日は松谷基和先生による「韓国・朝鮮語コミュニケーションⅢ」の授業にお邪魔しました。

この科目の受講生は10人ですが、なんと聴講生も10人で、聴講生はみんな韓国平澤大学から来た留学生です。

この科目は、3年生を対象にするいわゆる高級韓国語会話の授業で、様々な場面においてのフリートーキング力を身に付けることを目指しています。

日本人の学生と留学生が1:1でペアになり、自分たちでお互いに高め合う場として、真剣に、活発に、そして楽しくお互いの発表について質問したり、指摘したりしています。

韓国語表現の違いや文法などは、お互いに調べたり話し合いながら答えを見つけています。もちろん、授業ではみんな韓国語で話しています!

留学生たちが東北学院大学に来て約1か月になりますが、すでに親しい仲となり、校内ではあちらこちらで留学生と韓国語で話し合う姿が見られています。

留学生歓迎会

言語文化学科にはたくさんの留学生たちが来て勉強しています。今年は、韓国・中国・タイ・台湾から留学生が来ていますが、今日は佐藤真紀先生及び留学生サポーターの皆様による歓迎会が行われました。

これから日本と東北についてたくさんのことを勉強し、理解を深め、自分の国と架け橋になれるような人材になっていただければと思います。

留学生からのメッセージ

光陰矢の如し――

中国は北京第二外語大学から初めての留学生がやってきて早や半年。4名の大学院生たちはそれぞれに泉キャンパスを後にします。言語文化学科での時間は如何だったでしょうか。離日にあたって、メッセージをもらいました(昨年末にはいただいていたのに、ご紹介が遅れ、ごめんなさい)。

「いつもお世話になり、ありがとうございました。お体を大切にしてください。」(魏萍)

「東北学院大学教養学部でみなさんと一緒に勉強し成長した数ヶ月間、本当に家のような温かさを感じました。先生方のご指導にも心から感謝しております。最高の2016年が終わる前に、最も言いたいのはここに来て本当によかったです!」(劉晩晴)

「東北学院大学に留学して来て良かったです。私は、機会があったらぜひ留学に行ってくださいと力強くアドバイスしてくださった先生にこころから感謝しています。先生のおかげで、私は楽しくて忘れがたい留学生活を楽しんでいます。半年は、本当に短すぎです。あっという間に、もう4ヶ月が経ってしまいました、昨日来たばかりのように感じているのに。最初の時、楽しみながら不安の気持ちで仙台に来た私は、親切な先生がたとサポーターさんたちに会い、すべての不安がとんで行きました。手続きを手伝ったり、買い物や観光の案内をしたり、一緒に授業を受けたり遊んだりしてくれるサポーターのことは、決して忘れません。この友情を一生大切にしたいと思います。あと一ヶ月半、留学生活が終わることになります。この残りわずかの時間を大事にして、いい思い出になるようにしたいと思います。」(羅莉萍)

宮城県図書館へも行きました

【言語と教育】卒業論文発表会

1月12日(木)は卒業論文の締め切りで、いよいよ卒業論文発表会のシーズンに入りました。今日は、渡部友子先生・坂内昌徳先生・佐藤真紀先生ご指導の「言語と教育」チームにお邪魔しました。

発表者及び題名は以下の通りです。

渡辺直人   モダリティ「のだ」の出現位置
喜藤睦実   談話標識「なんか」の機能と場面に関する考察
渡邊奈央   絵本における役割語の特徴
田中美綺   新造オノマトペの特徴:料理漫画を題材に
早坂拓也   ポライトネス理論の概観
佐佐愛美   Twitterで見られる現代の若者語の考察
大江萌子   日本語の授受表現は英語と韓国語にどう翻訳されるのか
千葉絵里子 継続アスペクト比較:日本語母語話者の英語・韓国語習得の観点から
畠山彩子   なぜ日本人英語学習者は主語脱落文に気づかないのか
阿部加奈   留学生サポーターはどのように留学生の日本語誤用訂正をするのか
松森奈津美 一般科目における留学生の講義理解ストラテジー
半澤芙依悠 多文化共生を目指す地域日本語教室に参加するメンバーの認識
堀江美波   韓国人留学生の対日イメージの形成
菅原葵   ALTの地域社会におけるネットワーク形成
木村沙織   インドネシア人技能実習生の実態-インタビューによる事例から―
小野寺智洋 日本に住む国際結婚家庭における親としての生き方

後期授業がスタート、そして…

昨日までの静寂さとは打って変わり、今日のキャンパスは活気に溢れています。2016年度もいよいよ最終コーナー、後期の授業がスタートしました。

図書館には試験の準備に勤しむ学生さんの姿が増えはじめています。そして、1号館1階学務係の一角にも、不安そうでいて満足げな表情を浮かべた学生さんがチラリホラリ。

そう、今日と明日(11・12日)が卒業論文の提出期間です。両日とも16時が締切なので、くれぐれもお気をつけあれ。

チームテーマ「文化のしくみと解析」の中間発表

チーム「日中韓の言語文化」に続き、本日はチーム「文化のしくみと解析」にお邪魔してきました。

先の「日中韓~」はいわば個別指導方式の回でしたが、今回の「文化は~」はご覧の通り発表会スタイルで、入口には「自由に出入りして下さって構いません」のメッセージまで付してありました。

配布のレジュメ(資料)を眺めると、「美容整形で幸せになれるか」「相手を傷つけないための嘘ならついてもよいのか?」「他者との関係の中で生まれる性自認」などのテーマが並んでいます。なかなか難しそうな内容ですけれど、指導担当教員3名の専門がそれぞれ文化人類学、倫理学、哲学ですから、当然といえば当然なのかもしれません。それでも、怯まず臆さず、4年生たちは教員と丁丁発止のやりとりを繰り広げていました。頼もしい限りです。

どうぞよい卒業論文が書けますように――

総合研究(卒論)の提出まで、3週間を切りました

2016年も残すところあと10日と1日。

これは4年生にとっても、卒論提出日がいよいよ迫ってきたことを意味します。勿論、指導を担当する教員にとっても、です。

この時期は、学内のあちらこちらで卒論指導が行われています。今日は、チーム・テーマ「日中韓の言語文化」の授業を覗いてきました。お邪魔した教室では中国班が構想発表を行っており、発表者が教員と答問を繰り返していました(なお、日本班、韓国朝鮮班は、別の曜日に卒論指導を行っている由)。

中国班は今日が最終指導で、以後は卒論提出締切日まで各自がPCに向かうことになるのだそうです。クリスマスや正月の楽しみ喜びは、もう少しだけお預けかもしれません。

東北地域韓国語弁論大会で受賞!

去る11月12日(土)は、仙台韓国教育院・駐仙台大韓民国総領事館主催による「第七回 東北地域韓国語弁論大会」が開かれました。総領事や民団関係者のような外交の第一線で活躍する方々をはじめ、応援に来てくださった多くの方々を入れると約100名の方たちが集まる盛会となりました。

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 弁論大会は韓国語で5分程度のスピーチを行うというもので、内容は韓国語、韓国文化、日韓交流に関するものであれば主題は自由です。

第一部では中学・高校生部門で、仙台だけでなく、岩手県や山形県からも韓国語を学習している生徒10人が発表を行いました。第二部は成人部門で、言語文化学科3年生の野呂志緒里さんは「보이는 기술보다 우선은 자신의 정신부터(見える技術より、まずは自分の精神から)」というテーマで発表をしました。今年、韓国に旅行をした時、自分の人生を変えるような貴重な出会いがあり、その経験に基づいての発表でした。同じく言語文化学科3年生の庄司有里さんは「한국인의 정(韓国人の情)」というテーマで、1年間韓国の梨花女子大学に交換留学に行った時に感じた韓国人の「情」というものに関する発表でした。

そして、野呂さんは銅賞、庄司さんは銀賞という好成績を収めました。

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出場者たちは、これだけの長い韓国語の文章を、しかもたくさんの人の前で話したことがなく、少しは緊張したようでしたが、それでも日頃の学習成果を存分に発揮することが出来ました。出場者にとってはいい経験になったと思います。

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それでは、野呂さんからのコメントをもらいましたので、どうぞお聞きください。

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ヨロブン、アニョハセヨ〜

今回、東北地域韓国語弁論大会に参加できたこと、自分にとって、とても良い経験になったと思います。

この大会に出るようになったきっかけは、私が出たいと思って出たわけではなく、韓国語の授業の先生に声をかけられ、大賞をとればソウル行きの航空券がもらえると聞き、やってみようではないかという思いで、出るようになりました(笑)

みなさんは、大学生活、楽しくお過ごしですか?私は、大学生1,2年の時、どうしたら充実したキャンパスライフを送れるのか、ずっと疑問に思って過ごしてました。大学の授業は楽しかったけれど、それだけで満足感を得ることはできませんでした。そんなある時、韓国に旅行しに行った時、すごく良い出会いがあって、私が悩んでいた悩みの答えをすっきりするぐらい得るようになりました。今回、そのことをみんなにも共有したくて、弁論の題材にさせていただきました。

大会当日はとても緊張しましたが、いつもお世話になっている金永昊先生、松谷基和先生からたくさんのご指導いただいていたので、自信を持って発表することができたと思います。恵まれた環境の中で、弁論大会に出場できたこと、感謝です。

次の機会に、少しでも関心のある方は、自分の思いを韓国語で伝えてみてはいかがですか^^?自分が成長するのにとても良い経験になると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。言語文化学科3年生 野呂志緒里

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私は交換留学生として韓国の梨花女子大学に一年間留学していました。留学をすることは高校生からの夢だったので、韓国で過ごした一年間はとても充実していました。梨花女子大学は韓国でも有名な女子大学の1つで、様々な学科があるため興味のある授業をいろいろ受ける事もできました。更に梨花女子大学は一学期におよそ400人ほどの留学生を受け入れてます。そのため一度にたくさんの国の人達とも友達に
なることもできました。しかし、後悔してることといえば積極的に韓国語を喋らなかった事です。当時頼りにできる友達もいませんでしたし、思ってたより校内で韓国人の友達を作ることができませんでした。そのため韓国語を喋る機会があまりなく、日本人や外国人の友達と遊ぶことが多かったです。留学中にもっと韓国語を頑張ればよかったと少し後悔していたことが、今回弁論大会に出場した理由です。一年間の留学をしただけで終わらせるのではなく、何か次に繋げられるものをやらなくてはと思い、自分が韓国で体験したこと、感じたこと、韓国の魅力などを弁論大会を通して伝えたいと思いました。私は半年を大学の寄宿舎、半年を下宿で過ごし、下宿先のおばさんの話を中心に韓国人特有の情について話しました。弁論大会に向けて練習する際には韓国語担当の金永昊(キムヨンホ)先生、松谷先生に的確なアドバイスを頂き、その他にも韓国で出会った韓国語の先生や韓国人の友人達に発音の練習など手伝ってもらいました。大会当日はたくさんの方々のおかげで、会場に来ていた方にも楽しく聞いてもらうことができ、自分自身も堂々と楽しく話すことができました。結果的に銀賞という素晴らしい賞を頂くことができ嬉しい気持ちでいっぱいですが、自分のためにたくさんの方々が協力し応援してくれたことと、韓国語の勉強って楽しいな、韓国が大好きだなと改めて感じることができ、弁論大会に参加して本当に良かったと思います。まず何かに挑戦することから始まると思うので言語文化学科のみなさんもいろいろなことに挑戦してみてください。これから私もこれにとどまらず、向上していけるように努力していきたいです。

言語文化学科3年生 庄司有里